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ハイデガー研究会

Heidegger Gesellschaft Tokio / Heidegger Associtation of Tokyo

ハイデガー研究会は、ハイデガー研究を中心とするオープンな哲学的議論の場です。

月一回、月末に訳読と研究発表の二本立てで、これまでにも、『哲学への寄与』をテキストとした訳読、またハイデガーをはじめ、さまざまな分野の研究発表が行われてきましたが、2012年4月より、若手のスタッフが運営の中心となって「新生」ハイデガー研究会が立ち上がりました。

輪読会では、12年度は「アナクシマンドロスの箴言」、13年度は全集第11巻『同一性と差異性』を読み進めてきました。14年度以降は『省慮(Überlegungen)』と題された全集94・95・96巻収録の通称『黒ノート(Schwarze Hefte)』の輪読会を開催しています。『黒ノート』は、そこに収められた反ユダヤ主義的文言をめぐって、刊行以前からドイツやフランスのメディアを巻き込んで大きな議論となってきましたが、ハイデガー研究会では、一面的な批判や擁護ではなく、こうした発言の事実に正面から向き合うとともに、政治的・社会的含意も充分に考慮に入れたうえで、その思想的内実の哲学的究明に取り組んでいます。その研究成果の一部は、『ハイデガー哲学は反ユダヤ主義か――「黒ノートをめぐる討議』(水声社、2015年)として刊行されてもいます。

後半の研究発表は、従来通り、発表と質疑に充分な時間を設けて、ほぼ毎月開催しています。発表テーマについては、かならずしもハイデガーだけに限定はせず、関連領域の発表の申し込みも歓迎しています。学会発表の準備や研究成果を問う場所として、多くの方々に活用いただいています。

以上の月例会にくわえて、合評会や、講演・ワークショップなどの特別企画も、関係機関・各研究団体と協力しつつ、随時開催していく予定です。

また、若手を中心としたワークグループにより翻訳プロジェクトも進んでいます。ドイツのゲーテ・インスティテュートより支援をうけ、ハイデガー協会の会長も務めたハイデガー研究の世界的権威、ギュンター・フィガール氏の著作『問いと答え――ハイデガーについて』(法政大学出版局、2017年)の翻訳も刊行しました。

ハイデガーをはじめ、広く哲学に関心を寄せるみなさまの積極的なご参加、お待ちしています。

なお下記のブログ、twitter、Facebookでも、会の開催情報をはじめ、国内外の研究動向の情報などを発信しています。ご参照ください。

ハイデガー研究会公式ブログ

http://heidegger.exblog.jp/

ハイデガー研究会公式Twitter

@HeideggerTokyo

https://twitter.com/HeideggerTokyo

ハイデガー研究会公式Facebook

https://www.facebook.com/HeideggerTokyo/

ご意見、ご要望などありましたら、heidegger.tokyo[a]gmail.com までご遠慮なくお寄せください。*[a]を@に変更してください。

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